2004 M3のぺーじ

自宅でECCSメールを読む方法(ECCS2004対応)

東京大学情報基盤センター・教育用計算機システム(Educational Campuswide Computing System; ECCS)のメールサーバーへ自宅からアクセスする方法をまとめておきます。まだ試していないかたは、参考にしてみてください。

この文章は、2004年3月1日からのECCSの新システム(ECCS2004)に対応しています。 従来からの大きな変更点としては、アカウント名に @mail.ecc.u-tokyo.ac.jp が含まれるようになったことが挙げられます。この文章の 旧版はこちら

ちなみに、ECCS2004は世界最大規模のNetBoot環境です。東大にいるあいだに、ぜひ体験してみましょう。参考:東京大学 情報基盤センター――3万人が利用する情報教育システム(アップル)。

ここでは以下の 3 通りの方法を紹介します(他にもあります)。

  1. センターのメール転送サービスを使う方法
  2. Active! mail を使う方法
  3. Outlook Express を使う方法

従来からの変更点

メールのユーザー名に @mail.ecc.u-tokyo.ac.jp が含まれるように変更されました。またパスワードは 新教育用計算機システム(ECCS2004)のパスワード で得られる新しいものを使います。

なお、大学の端末から Mac OS X にログインするさいのユーザー名は、従来どおり m21??? です。これに @mail.ecc.u-tokyo.ac.jp をつけると失敗します。余談ですが、Mac のブラウザーは Safari がお薦めです。

センターのメール転送サービスを使う方法

これはほとんど何も説明する必要がありません。https://md.ecc.u-tokyo.ac.jp/ へアクセスして、画面の指示にしたがい、お手持ちのメールアドレスを入力するだけです。

転送するさい、

とがあります。大学の端末からも読みたいと思うなら前者ですが、同じメールを複数もつ意味がないと考えるなら後者でしょう。

(逆に、大学ですべてのメールを読みたいと思うひとは、自分の加入しているプロバイダのメール転送サービスを利用して、ECCS のアカウントに転送するといいでしょう。しかし、間違っても両方向からメール転送をしてはいけません。なにが起こるかは落ち着いてよく考えてみましょう。)

転送のみで ECCS にめったにログインしていない人は、メールボックスの容量オーバーにとくに注意しましょう。また転送先アドレスが現在存在しない古いものになっていないでしょうか。

Active! mailを使う方法

「Active! mail」というのは、ECCS が提供するサービスのひとつ(だと思う)で、https://wm.ecc.u-tokyo.ac.jp/am_bin/am_main.cgi/login にあります。ユーザー名とパスワードを入力すれば、いわゆる Web メールとして、ECCS に来たメールを読んだり、ECCS アドレスからメール送信をしたりできます。

Outlook Expressを使う方法

Windows の標準的なメーラーである Outlook Express(OE または OLE)や、Mac OS X の Mail などで ECCS のメールを読むことができます。もう利用者は減っているでしょうが、Netscape Messenger でも可能でした。また、世のなかには OE より高機能のメーラーがいくつもあり、それらもたいていは対応していることを書き添えておきます。

ECCS による「新メールシステムの使い方」も参考になります。

慣れていない人は、とりあえず以下のとおりやってみてください。

  1. OE の [ツール] メニューから [アカウント] を選択します。[インターネットアカウント] というウィンドウが開き、[メール] タブをクリックすると、すでに設定済みのメールアカウントが(存在すれば)はいっています。ここでは [追加] → [メール] と進みます。
  2. 画面の指示に従って [名前] を入力します。ここで入力する名前がメールの差出人名として相手に送られますので、常識的にはフルネーム表記にします。ついで [電子メールアドレス] を入力します。これは ECCS のものでなくてもかまいませんが、相手からの返信がこのアドレスとなります。もちろん他人になりすましてはいけません。不正アクセス禁止法に触れます。なお [返信アドレス] は基本的に空欄とします(これは特殊な場合に使うものです)。[次へ] をクリック。
  3. [受信メールサーバーの種類] は POP、IMAP どちらでも可能です。それぞれ [受信メールサーバー] には pop.ecc.u-tokyo.ac.jp または imap.ecc.u-tokyo.ac.jp を、[送信メールサーバー] には smtp.ecc.u-tokyo.ac.jp を入力します。別解として、従来のように加入しているプロバイダーの送信メールサーバー名を入れる方法もありますが、ここではあくまで smtp.ecc.u-tokyo.ac.jp を使う方法をのべます。
    ●従来からの変更点   自宅(センター外)からも smtp.ecc.u-tokyo.ac.jp でメール送信できるようになりました。また POP サーバーでの受信は従来は裏技的扱いでしたが、こんごは公認のものと思われます。
  4. [アカウント名] には m21???@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp のように入力、また [パスワード] には ECCS のパスワードを入力します。お使いの PC が個人専用なら、[パスワードを保存する] にチェックしておくと便利でしょう。[次へ] をクリック。
  5. [完了] をクリック。しかしまだ実際には「完了」していません。
  6. [インターネットアカウント] ウィンドウに、いま作ったばかりのアカウントが「imap.ecc.u-tokyo.ac.jp」などという名称でできています。これをダブルクリック、ないしは選択して [プロパティ] をクリック。
  7. [サーバー] タブをクリックし、「送信メールサーバー」の「このサーバーは認証が必要」をチェックします。SMTP認証(SMTP AUTH)とよばれる設定です。
  8. さらに[詳細設定] タブをクリックし、「送信メール」および「受信メール」の「このサーバーはセキュリティで保護された接続(SSL)が必要」にチェックをいれます。そして非常にややこしいところですが、このチェックをしても「サーバーのポート番号」が送信メール(SMTP)=25のままで変わらず、ECCSはこのままではメール送信に対応していない模様です。そこで、ポート番号を手動で 465 に設定するのです!(いっぽう受信メール(IMAP)=993、受信メール(POP)=995 は自動ではいっていると思います。) [OK] をクリックして、こんどこそ完了です。
  9. 実際に送受信するさいに、「接続しているサーバーは、確認できないセキュリティ証明書を使用しています。……」というメッセージが出ることがありますが、ECCS を信用するひとは気にせずに続けましょう。これはどうやら、OEがしょぼいのが原因のようです(?)。気にせずに接続してもまず問題ないでしょうが、気になるひとは サーバ証明書について -「不明な認証機関」とは?-(ECCS)を参考にしましょう。

以上のように SSL & SMTP AUTH で設定するのが最大の急所です。


2004 M3のぺーじ
2004-02-29 公開   2005-02-06 改訂