2003 M2のぺーじ

自宅で ECCS メールを読む方法

東京大学情報基盤センター・教育用計算機システム(Educational Campuswide Computing System; ECCS)のメールサーバーへ自宅からアクセスする方法をまとめておきます。まだ試していないかたは、参考にしてみてください。

ここでは以下の 3 通りの方法を紹介します(他にもあります)。

  1. センターのメール転送サービスを使う方法
  2. 「Active!Mail」を使う方法
  3. 「Outlook Express」を使う方法

センターのメール転送サービスを使う方法

これはほとんど何も説明する必要がありません。https://secure.ecc.u-tokyo.ac.jp/ へアクセスして、画面の指示にしたがい、お手持ちのメールアドレスを入力するだけです。

転送するさい、

とがあります。大学の端末からも読みたいと思うなら前者ですが、同じメールを複数もつ意味がないと考えるなら後者でしょう。

(逆に、大学ですべてのメールを読みたいと思うひとは、自分の加入しているプロバイダのメール転送サービスを利用して、ECCS のアカウントに転送するといいでしょう。しかし、間違っても両方向からメール転送をしてはいけません。なにが起こるかは落ち着いてよく考えてみましょう。)

転送のみで ECCS にめったにログインしていない人は、メールボックスの容量オーバーにとくに注意しましょう。また転送先アドレスが現在存在しない古いものになっていないでしょうか。

「Active!Mail」を使う方法

「Active!Mail」というのは、ECCS が提供するサービスのひとつ(だと思う)で、https://wm.ecc.u-tokyo.ac.jp/ にあります。ECCS ログイン名とパスワードを入力すれば、いわゆる Web メールとして、ECCS に来たメールを読んだり、ECCS アドレスからメール送信をしたりできます。

バージョンアップを重ねているようですが、使い勝手のいいものとはあまり思いませんねぇ。以前クラスのメーリングリストで、添付ファイルの扱いがおかしいとの情報もありました。(されども、メーリングリストを見るかぎりではかなり多くのひとが使っている、人気 Web メールです。)

「Outlook Express」を使う方法

Windows の標準的なメーラーである Outlook Express(OE または OLE)でも、ECCS のメールを読むことができます。もう利用者は減っているでしょうが、Netscape Messenger でも可能です。ECCS による「Windows での Outlook Express によるアクセス」も参考になります。

慣れていない人は、とりあえず以下のとおりやってみてください。

  1. OE の [ツール] メニューから [アカウント] を選択します。[インターネットアカウント] というウィンドウが開き、[メール] タブをクリックすると、すでに設定済みのメールアカウントが(存在すれば)はいっています。ここでは [追加] → [メール] と進みます。
  2. 画面の指示に従って [名前] を入力します。ここで入力する名前がメールの差出人名として相手に送られますので、常識的にはフルネーム表記にします。ついで [電子メールアドレス] を入力します。これは ECCS のものでなくてもかまいませんが、相手からの返信がこのアドレスとなります。なお [返信アドレス] は基本的に空欄とします(これは特殊な場合に使うものです)。[次へ] をクリック。
  3. [受信メールサーバーの種類] を IMAP にします。[受信メールサーバー] には mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を、[送信メールサーバー] には加入しているプロバイダの指示する送信メールサーバー名をいれます(自宅からのときは mail.ecc.u-tokyo.ac.jp では送信できないことに注意)。裏技(?)として、この設定は「受信専用」に使うということなら、送信メールサーバーにはデタラメをいれておいて、ごまかす方法もあります。
  4. [アカウント名] には m21*** のように入力、また [パスワード] には ECCS のパスワードを入力します。お使いの PC が個人専用なら、[パスワードを保存する] にチェックしておくと便利でしょう。[次へ] をクリック。
  5. [完了] をクリック。しかしまだ実際には「完了」していません。
  6. [インターネットアカウント] ウィンドウに、いま作ったばかりのアカウントが「mail.ecc.u-tokyo.ac.jp」という名称でできています。これをダブルクリック、ないしは選択して [プロパティ] をクリック。
  7. [詳細設定] タブをクリックし、「このサーバーはセキュリティで保護された接続(SSL)が必要」にチェックをいれます。[OK] をクリックして、こんどこそ完了。

以上のように IMAP & SSL で設定するのがポイントです。

さっそく接続してセンターのメールが読めるかどうか確認してください。過去の大量のメールが一気に来るかもしれませんね。あとはいろいろ試しているうちに、使い勝手がわかってきます。OE の場合、一度開いたメールはキャッシュされる仕様なので、IMAP であっても実質的にはオフラインでメールを読むことができます。

ECCS 非推奨ですが、実際には POP3-SSL でも送受信することができます。ただし Win9x にかぎられるらしく、Win2k/XP ではうまく行かないようです。


2003 M2のぺーじ
2004-01-03 改訂