2001 年 1 月 27 日実施(60分)
次の各短文の正誤を判定し、各組につき順に正、正、正ならA、正、正、誤ならB、正、誤、正ならC、正、誤、誤ならD、誤、正、正ならE、誤、正、誤ならF、誤、誤、正ならG、誤、誤、誤ならHの記号を解答欄に記入せよ。
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次の各問いAからCに答えよ。
A.翼口蓋神経節、顎下神経節、耳下神経節に至る副交感神経節前線維の起始核とこれらの神経節に細胞体をもつ節後線維の標的器官を挙げよ。
B.前額断の大脳脚レベルにおいて観察される脳葉を脳梁の側から背側→外側→腹側にまわって海馬采の方に向かって順に挙げよ。
C. ウイリスの動脈輪に接続する血管を挙げよ。
以下の文章を読んで下記の問いに答えなさい。
患者は35歳右利きの男性。右手が使い難いという訴えで来院。四週間前から徐々に進行したという。びんのふたが開けづらく、しばしば右手にもったものを落としてしまうようになった。高い棚の上にあるものをとるのは問題ない。左下肢、少し遅れて左上肢がしびれてきたが、その感じは抜歯の際の麻酔時の顔面の感じに似ているという。他人から歩行時に右足を引きずっているうといわれ、階段を上るのが難しい。
診察してみると右足指、踵、手指で固有知覚と振動覚が低下しており、左側の上肢、躯幹、下肢で痛覚と温度覚が低下しているが頚部や顔面では異常がない。右上下肢に軽い麻痺があり、特に右手では握力と手指の外転が左手に比べて弱い。右下肢では股関節の屈曲と足の背屈が弱い。右側で腱反射が亢進している。
(1) この患者の右上下肢の麻痺について関与する神経伝導路について簡潔に述べよ。
(2) この患者の左側の痛覚低下について関与する神経伝導路について簡潔に述べよ。
(3) この患者の右側の振動覚及び固有知覚低下について関与する神経伝導路について簡潔に述べよ。
(4) 症状から推定してこの患者の病変局在部位はどこに存在する可能性が高いか、解剖学的に簡潔かつ的確に記述せよ。網膜から第一次視覚領に至る神経路がどのように構成されているか、その結合系について述べよ。キーワードを中心に、要点を整理すること。
大脳基底核に属する部位(含、神経核)を列挙し、大脳皮質から基底核を経由する情報の主な流れについて述べよ。キーワードを中心に、要点を整理すること。