2002-08-16
「[M0ML:00201] 解剖学試験範囲について」からの抜粋です。
まず、確認になりますが、配点は、中田先生・金井先生が各 40点ずつ、田中先生の発生学が20点です。 (100点満点中、合格点は計60点)
中田先生の担当は「頭頚部」と「上肢および背」の範囲で、 それぞれについて大問(各20点)1問ずつ、計2問出題されます。 各大問のうち、10点分は、プール問題が1題ずつ、そのまま 出題されます。全般に、図を用いて論述するとよいそうです。 残りの各10点分は、小問(語句などを答える客観的な問題)が それぞれ5問程度出題され、こちらの出題範囲は、プール問題 も含め、特に限定はない、とのことです。なお、過去に出題 されたものについては、やや応用的な(ひねりのある)内容が 問われる可能性もあり、過去問はよく勉強しておくように、と いうことです。過去問とプール問題以外から出題される問題は 基本的(←易しいということではなく、ひねりなくストレート に知識を問う、という意味。きちんと記憶している必要はある) なもので、範囲は(ヤマをはらずに全般的に勉強するように…) まんべんなく出題する、とのことでした。(たとえば、上肢の 範囲で、プール問題では筋に関することが問われていないが、 そこは勉強する必要がない、という意味ではなく、小問で問わ れる可能性が大。)また、Nominaに関しては、メジャーなもの (実習書太字レベル)については英語またはラテン語で示す必要 があります。今回の試験では、選択肢の問題はなく、問題文 ではNominaは日本語で示されるようです。採点は、プール問題 については厳しく、それぞれについて基本的なことがすべて 網羅されていてはじめて7〜8点、そのうえで発展的な内容にも 触れられていればさらに得点が高くなり、基本事項が書かれて いない答案は、減点法に近い採点になります。他の小問は、 加点法に近い採点です。個々のプール問題についての注意事項 を、以下に示します: ・プール問題の記述の分量は、1問につきA41枚が目安。 内容によってはもっと少なくて済むものもある。 試験本番では、大問(プール問題+小問)1問につき解答用紙 1枚が目安。 ・必要なものは、図を用いて説明すること。 (「頭頚部」について) ・脳神経の走行については、頭蓋からの開口部位や、通る管 などを明記すること。 ・迷走神経の枝は、腹部まで書くこと。 ・副鼻腔は、上・中・下鼻甲介のどこに開口するかと、周囲の 構造体を示すこと。 ・中耳・耳管の構造は、基本的なことを示した上で、それらの 壁を構成する構造まで書くとさらによい。 ・声門の開閉では、関与する筋と支配神経を示すこと。 (「上肢および背」について) 1.椎骨についての一般的知識が基本。C1,C2など特徴的な ことも書くとさらによい。 2〜4.支配する筋の名称 → その機能 → どの機能が障害されるか → 麻痺の名称 (Nomina以外の臨床的な用語などは日本語でよい) 5.脊椎と脊髄・脊髄根の位置のズレについて、また、前根・ 後根と前枝・後枝の関係、神経節、硬膜で覆われた椎骨 の構造などを図を用いて説明する。 6,7.分布――栄養する部位(筋などの構造体の名称)も。 8,9.関節の構造――骨・靭帯 肩の筋――肩関節が外れないようにしている筋 10.基本的なものがすべて書けて7点、さらに細かい枝まで 書くと加点。 (←他の問題の採点も、だいたいこの程度が目安)
次に、金井先生の担当分ですが、体幹部と下肢の範囲で、 大問2問、計40点配点です。小問は各2問、または体幹部 3問,下肢1問となる可能性もあります。各大問のうち 1問は、体幹部/下肢の断面図を描き、構造体のNominaを 記入する問題です(以前の小テストと同じ範囲)。この 問題は採点が厳しく、構造体の形状をある程度正確に把握 していることも必要です(臓器を丸のように描くと減点)。 また、Nominaは英語またはラテン語で記入し、筋について は、起始・停止・支配神経(←日本語でもよい)を明記する 必要があります。「全部書けて当たり前」なので(!)、 減点法に近い採点となります。 小問4問中、断面図以外の2問のうち1問は、脈管系に ついて出題されます。血管の走行を示す図のうち、実習書 に載っているものは覚えているものとみなすそうです。 残り1問は、範囲を限定しない一般的な問題で、まんべん なく勉強するように、ということです。こちらは加点法に 近い採点となります。なお、小テストの成績は、金井先生 の範囲で6割を下回った場合に加味されることがあります (…が、小テストができている人は本試もできるので、 あまり意味がないらしい)。