配布プリントはA4 1枚でした。内容は、血液標本の作り方などでした。
あとは、板書にそっています。
などがある。
血液の有形成分は赤血球と白血球、血小板に大別されます。これらを順にみていきます。
膜の裏打ちの主成分は線維状蛋白分子であるスペクトリンのダイマーで、これが網を形成している。網の交叉する目にアクチンフィラメントやその他の細胞骨格がついている。この裏打ち構造によって赤血球特有の両面がくぼんだ形が保たれている。
細胞膜内蛋白にはバンドIII蛋白などがあり、バンドIII蛋白はスペクトリンの網とアンキリンを介して結ばれており、そのために膜内の移動が制限されている。
赤血球の直径はいろいろな病変によって変化する。また、赤血球数が少なくなると貧血になる。
ちなみに、哺乳類の血液の等張液は0.89%食塩水。
赤血球の重要な性質。赤血球の表面にある物質(凝集原=抗原)の違いを血漿中の凝集素(抗体)による凝集反応によって分類したもの。凝集反応は抗原・抗体反応の一種。
*ABO式血液型
すべての膜の糖脂質の糖鎖には共通してフコースがついている。
血液型 | 凝集原 | 凝集素(IgM) |
---|---|---|
A型 | A凝集原 | β凝集素 |
B型 | B凝集原 | α凝集素 |
O型 | なし | α凝集素+β凝集素 |
AB型 | A凝集原+B凝集原 | なし |
α凝集素+A凝集原、β凝集素+B凝集原で急速に凝集する。輸血のときに重要。
この他に、Rh式血液型やMN式血液型もある。
好酸球の果粒にはMBP(major basic protein)と呼ばれる強塩基性の蛋白が多量に含まれ、寄生虫障害作用を持っている。また、MBPは肥満細胞からヒスタミンを遊離させる作用も持つ。
以上が果粒球でした。以下は無果粒球です。
T細胞はリンパ球の70〜80%を占め、B細胞に比べてはるかに寿命が長く抗原刺激はT細胞に長く記憶されることがある(記憶細胞)。終生免疫という現象はこのことによる。また、リンパ球は慢性炎症で増加する。
以上が白血球でした。
アルブミンは難溶性物質(脂肪酸など)を結合して運搬する。また、血液の浸透圧を保つ。グロブリンには様々な種類があり、β-グロブリンは金属イオン、ホルモン、脂質などと結合してこれらを運ぶ。γ-グロブリンは免疫抗体である。